子育てがひと段落し、家の中に静寂が戻ってきたとき。あるいは、長く勤めてきた仕事で役割を淡々とこなしているとき。
ふとした瞬間に、胸の奥に「ぽっかりとした穴」が開いたような感覚を覚えることはありませんか?
子供たちがいないときの静まり返ったリビングや、以前ほど情熱を傾けられなくなった仕事のノートパソコンの重み。そんな日常の断片に触れるたび、「私の人生、このままでいいのかな」「私はどこへ行ってしまったんだろう」という正体のわからない不安が込み上げてくるかもしれません。
それはあなたが、これまで親として妻として、あるいは組織の一員として、誰かの期待に応えるために全力で走り続けてきた証ですよね。
今感じている孤独感や喪失感は、本来は停滞ではありません。
あなたが「自分自身の人生」を再び歩み始めるための、大切な準備期間がはじまっているのです。
占星術という「選択」が私を呼び戻した
私自身も、かつては自分を後回しにするのが当たり前の毎日を過ごしていました。子供たちの成長は喜びでしたが、私のスケジュールは常に家族の予定で埋め尽くされ、自分の個人としての感覚がいつの間にか薄くなっていました。
転機は、二人目の子が小学校に入学したときです。だいぶ気が楽になる感じもしつつ、この先どうするんだろう、あきらめていた自分時間を取り戻しても今更何をしたいんだろう。そんな不安もありました。
その時に選んだのは、以前から惹かれていた西洋占星術(星読み)を学び始めること。家事や育児とは無関係で、仕事のためでも内、純粋に私の知的好奇心を満たすための学び。
自分を知るためにはじめた趣味でしたが、趣味の枠を超え、私の中に眠っていた自立の柱を呼び覚ます、最初の一歩となりました。
(結果的には、占星術はこの2年後から仕事のひとつになりました)
「自分で自分のために選ぶ」という、たったそれだけの小さな「選択」が、ぼやけていた私の輪郭を鮮明にしていきました。
これが好き。面白い。楽しい。やりたい。いきいきする。
自分の中に、自分を動かす力(パワー)が戻ってくるのを感じたとき、心は驚くほど軽くなったのです。
その不安は、あなたを否定するものではない
今、あなたが抱えているモヤモヤや物足りなさは、あなたを苦しめる敵ではありません。
私にとってそうだったように、そのモヤモヤはきっと、新しいあなたへと脱皮しようとする自分からの呼びかけです。
40代・50代は、100年ある人生という旅の「中盤」に位置します。
これまでの人生(前半)では、お金や仕事、家庭内外の役割といった「外側の達成」があなたを満たしてくれたかもしれません。しかし、人生の後半戦では、そうした外側の基準だけでは、内側の深い渇きを癒すことはできません。
ネガティブな感情が湧いてきたら、それを「もっと私自身を見てほしい」という内側からの切実なサインとして、じゃまにせず受け止めてみてください。
心が痛いですけれどもね、怒りや悲しみや寂しさやむなしさ。
でもその痛みこそが、あなたが本当に望む「願い」を彫り出すための大事な手掛かりになります。
「ないの世界」から「あるの世界」へ視点を変える
「願いデザイン」の核心は、意識の焦点を「不足(ない)」から「充足(ある)」へと180度転換させるパラダイムシフトにあります。
私たちはつい「自分には力がない」「自由がない」と、欠けているものばかりに目を向けてしまいます。
これを「ないの世界」と呼びます。
しかし、本質的な願いは、すでにあなたの中にある。
「普遍的な人類共通資産」として100の願いが存在しています。
願いがある、それを満たす力もある。
これを「あるの世界」と呼んでいます。
視点の切り替え
• 「ないの世界」: 欠けているもの、失った役割、将来への不安に執着し、自分を環境の「被害者」だと感じる状態。
• 「あるの世界」: 感情の奥に隠れている「本当はどうありたいか」という願い(ニーズ)に光を当て、それが内側に「ある」と認める状態。
ここで知っておいてほしいのが「内側(意識の状態)が、外側(現実の反映)をつくる」という法則です。
外側の現実を力づくで変えようとする前に、まず自分の内側に「願いがある」ことを認め、それを充足感で満たす。内側が整えば、鏡のように外側の現実も自然と動き始めます。
言うは易く行うは難し。ですが、実際誰にでも可能な意識の矢印の変化です。
意志の柱:自分のパワーと選択をデザインする
願いデザインでは、100個の人類共通の願いを7つの柱に分類しています。
今回フォーカスするのは、第3の柱である「意志の柱」。
この柱は、土台となる「生存の柱」と、自分を慈しむ「感性の柱」の上に立っています。もし、自立や自由を感じるのが怖いときは、まず下の土台が揺らいでいないか確認すれば大丈夫。
ここでの意志とは、一人で歯を食いしばることではなく、「人生の主導権を自分の手に取り戻すこと」です。
「意志の柱」に含まれる、あなたの中に眠るパワフルな願い(ニーズ)を見てみましょう。
• 自由・主体性: 誰に遠慮することなく、自分の意志で道を選ぶ感覚。
• 選択: 状況に流されるのではなく、小さなことから「自分で決める」力。
• パワー: 「私は自分の願いを満たすことができる」という自分への確信。
• 尊厳・責任: 自分の人生を誰かのせいにせず、自らの人生に誇りを持って引き受けること。
これらは、誰かに与えてもらうものではなく、あなたが元々持っている人類共通の資産です。
使いこなすことができます。意識的な使い方を学べばいいのです。
不安を「願い」という宝石に書き換えるワーク
日常の不安を「願い」に変換し、細胞レベルで充足を味わう4ステップのワークをご紹介します。
1. 観察: 起きている事実(例:子供が独立して一人の時間が増えた)を、外から眺めるように客観的に見つめます。できるだけ思考でジャッジをしないこと。
2. 受容: 湧いてきた寂しさや不安を否定せず、「私は、そう感じているんだな」と受け容れます。(これが難しい)
3. 特定: その感情の奥にある「願い」をリストから見つけます。「私は今、自分のパワーを感じたいんだな」というふうに。(ここ大事)
4. 体感:その願いが満たされた感覚を、頭ではなく「身体」で味わいます。胸のあたりがじわっと温かくなる感覚、肩の力が抜け、呼吸が深く、お腹の底まで届くなど。あなた自身の感覚を感じてみてください。
「言葉」は入口。
ぴんと来る感覚に気づいたら、その奥の感覚を使ってあなたの内側を「あるの世界」へと書き換えていくのです。
難しいのは、感情に気づくところと願いを特定するところ。
100の願いを一覧化した願いデザインマップを使ってさがしてみてください(LINEで配布中)
例えばこんな感じです↓↓↓
• 「将来のお金が不安(安心がない)」→「私の中に、安心したいという大切な願いがある」
• 「仕事で自分の意見が通らない」→「私の中に、主体性や自己決定という輝かしい願いがある」
自分の人生の「デザイナー」として生きる
これまであなたが感じてきた痛み、葛藤、そして役割をやりきった後の虚無感。それらはすべて、あなたが「本当の願い」に出会うために必要なプロセスでした。
過去の傷は、あなたを苦しめるためのものではなくて、人生の後半でこれ以上傷つかないためのものかもしれません。
いまは無力感があるかもしれません。でも私たちの本質は、自分の内側にある豊かな「願い」という源泉から、人生を自由に描き出すことができる、パワフルなクリエイターのはずです。
過去も、今抱えているモヤモヤも、すべては美しい人生のデザインの一部。
あなたの内側にある「自立の柱」に光を灯し、新しい物語を描き始めてみませんか?
私自身も、自分の願いを日々確かめながら進んでいます。

