HSPさんと自己表現。本音を飲み込んでしまうとき

HSP/HSC

HSPさんのお悩みで良く聞かれるのが、表現の問題。

自分をうまく表現できない。主張できない。本音をつい飲み込んでしまう

わかります、わかります。
私もうっかり本音を飲み込んでから、「あ、またやっている」と思って修正することあります。

この自己表現の難しさの理由、少し考えていきましょう。

HSPは平和主義

HSPの4つの定義(DOES)からは読み取れないけれども、多くのHSPさん(繊細さん)に共通して見られる特徴として

HSPは平和主義というのがあります。

人との争いを好まない。できればぶつからずにいたい。
何が何でも自分の主張を通すよりも、自分が「まあいいか」と飲み込んでいるほうが人間関係がうまく行くし、ともうほぼ無意識で「本音を飲み込む」クセがある方が多いんです。

平和主義で調和を愛する。

一見いいように見えますが

  • 自分の本音をいつもごまかしているのでなんとなくモヤモヤしている
  • 我慢とも言えないような小さな我慢を繰り返しているうちになんとなく苦しさを感じる
  • そもそもごまかしすぎてもう本音がわからない。

など「自己主張」「自己表現」周りの苦しさが募ってきてしまいます。

平和主義なのに爆発する

で、飲み込んできた気持ちが内側であるときあふれてきて、ドカーンと大爆発。

ある日突然、職場や家庭で「もう耐えられない!」となることもあります。

ここまでの流れが結構全体的にHSPあるあるです。(私にもいろいろと覚えが!)

これ、本質的には「平和を愛する」「調和を求める」という良い性質なので、全否定するものでもないです。知らず知らずのうちに調和を優先して自分を後回しにしたしっぺ返しとしての大爆発。

失敗を幾度か経て、大爆発するまえに小出しに本音を出していこう、と工夫されている方も多い印象です。(爆発しないHSPさんも居ます。色々なパターンがありますね)

表現することであつれきが起こるという恐れ

小出しに本音を、自己主張や表現をきっちりと、と思っても、無意識の領域で「自分を抑えればうまく行く」「私が自己主張するとトラブルになる」という思いを持っていたりするので、なかなかうまく行かなかったりします。

恐れがあるんですよね、表現すること・主張することに。
相手からの反応に。
そしてその反応によってあつれきが起き、いさかいが起き
心の平和が乱されるという不調和への恐れが出てきます。

恐れにより固まる身体

怖いときって、何をどう頑張っても身体がかたくなって全然思い通りいかないです。

そして「こんな風に動けない自分が嫌だ」「なんてダメな私」と自己否定へ。

でも、振り返ってみれば、根底にあるのは「平和を守りたい」という気持ち。これはとてもポジティブなニーズです。

本音をうっかり飲み込んでしまうのは、平和を愛する気質があるから。そして表現によって対立が起こり傷つき傷つけることを怖れているから。

ダメだダメだと自分を叱咤激励して頑張るよりも、まずはそのポジティブな思いも認めて自分に共感してあげるほうがうまく行くことも多いです。

「自己主張してもめるの怖いよね。平和と調和、崩したくないよね。うん、うん」

とそういう自分の恐れにもOKを出したところで。

それでも「自分の主張によって、より良い調和を目指せる」と信じていけたらよいですよね。

その思いを行動に移すには「自己表現しても大丈夫」という安心感や「私の言葉には価値がある」という自信の感覚を取り戻していくこともおすすめ。セルフケア&セラピーで、穏やかに確実に【安心】と【自信】の感覚を回復していきたいところです。

恐れを手放して、平和と調和にフォーカスした自己表現、取り戻していきましょうー!

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