安心安全と「コンフォートゾーンを抜けろ」の関係【HSPセルフケアの会】

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Facebookグループ HSPセルフケアの会にて、恒例の火曜朝ライブを配信しました。

トラウマ解放と安心安全と「コンフォートゾーンを抜けろ」の関係について。
文章にてシェアしますね。でも長くなりすぎたのでトラウマの話はちょっと省きます!

この話のきっかけは

安心感ってそんなに大事???

という質問を、とある打ち合わせの中で受けたこと。

え?大事じゃない??と【安心第一】な私は驚いてしまいましたが、言いたいことは伝わります。

コンフォートゾーンを抜けていかないと成長できないよね。
安心してたら前に進めないのでは?

とのこと。

うん、こういうのはコーチとセラピストとの間でも時々食い違うことなのでよくわかります。

自律神経の図やコンフォートゾーン解説の図を写しながら、いくつか話してみました。

コンフォートゾーンを抜けろって何?

まず、「コンフォートゾーンを抜けろ」ってなんでしょう。

心理学やコーチング的な文脈でよく使われる言葉です。
例えばこんな風に。

心理学的な説明をすれば、コンフォートゾーンとは人為的に作られる心理状態で、中にいれば「安心」が得られ、外に出ると「不快さ」を感じる “メンタルエリア” のことだ。そして、個人的な意見を言えば、コンフォートゾーンの中にいながら自分を成長させることはほとんど不可能だ。

https://www.redbull.com/jp-ja/escape-comfort-zone

安心安全のコンフォートゾーンの外側には、ふたつのゾーンがあるというのが定説。

  • ラーニングゾーン(パフォーマンスゾーン)学びと活躍のゾーン
  • パニックゾーン(デンジャーゾーン)パニックになる危険なゾーン

ラーニング&パフォーマンスのゾーンに入って、成長するんだ!!!ということなのです。

なので「安心」とかばかり言ってコンフォートゾーンに安住していては成長できない、という話になりがちです。

でも「私たちHSP、繊細さんは、安易にコンフォートゾーンを抜けようとするより、まずは安心安全に集中」と私は主張したいです。

安心に安住しているように見えるときも、実は安心がまだ足りてないだけでは?と思うのです。

コンフォートゾーンと神経土台の安定

自律神経理論でいうと、コンフォートゾーンに近いのは「神経土台が安定している」という状態。

つながりの神経(人といて安心感を感じる/腹側迷走神経系)と
休息の神経(ひとりで安全に回復できる/背側迷走神経系)とが
ふたつとも程よく働いていて、本当にコンフォートに、心地よく過ごせる状態。

「神経土台が安定している=コンフォートゾーンの中にいる」ととらえてOKかと思います。

これがですね、意外と土台が弱いんですよね、私たち。

生まれつき繊細だからか、生きる過程で傷ついてしまったのかはさておき、HSPさんはとにかく神経土台が不安定で「コンフォートゾーン小さいです。ちょっと動くとはみ出ます」という人も多いのです。

はたから見ると甘えているようにもだらけているようにも見えるんだけど、実際には少しダメージを受けると凍り付いている・びびり散らかしているということもよく良くあります。
(不登校の子も全然安心してない場合が多いですから。お家で安心してダラダラしているというよりは、回復がうまく行かなくてエネルギー切れのままだったりします。無理に登校よりもまず安心からです。)

安心安全の感覚がまだ弱いときは、コンフォートゾーンを無理に飛び出すよりも、安定させる・広げることが大事。

自律神経を安定化して心から安心して、コンフォートゾーンでぬくぬくしてます、という状態をまず回復することが大事。

コンフォートゾーンが安定して広がった目安は?

コンフォートゾーンが安定して広がっている目安としては「最近なんかひまー」「面白いことないかなー」ぐらいの感覚。

コンフォートゾーンは気楽だけどつまらないな。なんかやりたいなという感覚。

逆にコンフォートゾーンが安定していないのは「こんなところにぬくぬくしていてはダメだ。挑戦しなきゃ、飛び出さなきゃ」という自己否定が混ざっているとき。

別にいいじゃないですか、コンフォートゾーンにいても。とあえて言いたい。
しばらくは快適さに飽き飽きするほど、のんびり過ごしてみませんか。

心地よさの中で退屈し始めれば、人は自然と「動きたい」「学びたい」とラーニングゾーンに移っていくのではないでしょうか。人間の神経系は、適度な刺激を求めていますから。

恐れのゾーンを超えるときがくる

そしてさらに、ラーニングゾーンの手前に「恐れのゾーン」というのがあるという図解も見付けました。これもなかなかしっくりきます。

  • コンフォートゾーン 安心安全で快適なゾーン
  • 恐れのゾーン 快適な居場所から抜け出す恐れがあるゾーン
  • ラーニングゾーン(パフォーマンスゾーン)学びと活躍のゾーン
  • パニックゾーン(デンジャーゾーン)パニックになる危険なゾーン

「コンフォートゾーンを抜けろ」という場合にはきっと、この恐れのゾーンをも超えていけってことですよね。

この恐れは、安心安全が満たされていない時のぼーっとするような恐れや、刺激が強すぎてパニックになってしまう時の震えるような恐れとも違う恐れ。

安心安全を少し手放して未知なることに立ち向かう時の「ドキドキを伴う恐れ」。
不安だけども楽しみ。怖いけれども興奮する。

ここを避けていてはもったいないよ。成長できないよ!!!安心な場所にとどまっていてばかりじゃダメなんだよ!ということなのでしょう。

確かに。先日の対談インタビューでも、安心を整えてから恐れの解消って話が出ました。

まずは安心できる良い状態の身体を整えてから、心の痛みに挑んでいくという順番をとったりもする

だから意外と、やろうとしていることは皆一緒なのだろうなと思います。

安心してばかりでは成長できないのでは?への回答

というわけで、最初の質問に戻ってみます。

安心感ってそんなに大事???
コンフォートゾーンを抜けていかないと成長できないよね。
安心してたら前に進めないのでは?

に対する答えは、こんなのどうでしょう。

安心感が溢れるほど満たされれば、自然と快適ゾーンを超えたくなる時が来る。
だからまずは【安心第一】推しで行きたいです。

一歩踏み出そうとするときに出てくる恐れも、安心感が土台にあればこそ対応できるはず。

そんな話をした朝の会でした!

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