「わかっているのにできない」ときには、安心できる場面でやってみる

HSP/HSC

私がお話を聴かせていただく方々は、情報収集をかなりされていることが多くて、
様々なことの解決策を実はすでにわかっている方も多くいらっしゃいます。

でもうまく行かなくて困っている。
そんな自分を責めたりしている。

「頭ではわかっている。でもできない」
そういうことって、結構あると思うのです。

わかっているのとできるのとは違う。って良く言われることですよね。

わかったら、次はやってみる。
一般的にはそれが正しいステップだと思います。

でもそれでも「そうは言っても実際にはできないんだよね」と思うことがあるなら、自分を責めるのは辞めてアプローチを変えてみたらどうでしょうか。

安心できる場面でやってみる。それが最初の一歩、スモールステップです。

神経系の危険センサーの問題かも?

やるべきことがわかっていても、実際の場面では「危険だ!」という神経系のセンサーが働きすぎてしまって、落ち着いて対処できなくなる。それは自然に起こることです。

特にHSPさんだと神経系が危険を敏感に察知する傾向があって、この反応が過剰になっていることもよくあります。

ということで、「わかってるし言ってるくせにできない自分」に落ち込まなくて大丈夫。

(落ち込んでいる方が時々いらっしゃる。HSPさんは生真面目な方が多いのかもしれません)。

神経系の調整がうまく行ってないという問題で、性格とか根性とかの問題ではないのです。

神経系を落ち着かせて対処する

HSPは生まれつき(神経系が)敏感に反応しやすい人たちですが、その過敏な反応を落ち着かせるトレーニングにも反応しやすい人。良くも悪くも影響を受けやすいこの性質を、逆手に取りましょう。

少しストレス刺激が多い場面でも、安心感を失わずに落ち着いて対処できる。それが最終ゴールだとしても、最初から刺激が多い場面で練習しなくて大丈夫。

そのためには、安心した状態で練習を繰り返しておくこと。リラックスしていればできる経験を積み重ねていくのです。

「リラックスしてたら練習になる?ストレスフルな場で慣れないと意味なくない?」と思っても、ここは自分の敏感な心身を信じて!ちょっとしたトレーニングが、効きやすい人なんですから。

いつものかぼちゃモードを練習してみましょう

例えば、緊張しないで人と話すために「人をかぼちゃと思え」ということを実践したいとしましょう。

その場合、HSPさんはまず、全然緊張していない時に「この人たちはみんなかぼちゃ」って思って話す練習をしておくといいです。

例えば家族と夕飯食べながら、他愛ない話をするときに、カボチャだと思って顔色を窺わずに話してみるとか。

慣れてきたらもうちょっと遠い関係の、職場の同僚をかぼちゃと思って見るとか。
道行く人たちをかぼちゃだと思いながら歩いてみるとか。

行動と安心安全感覚を紐づけて、「身体に」覚えさせていく感じです。

この安心安全モードにしっかり慣れておくと、いざ緊張する場面、人前で発表することがあっても
「いつものかぼちゃモード」を思い出すことはそんなに難しくないことに気づくはず!

かぼちゃじゃなくても何事も

こんな風に、「こういう風にやってみよう」と頭でわかっているのに実際にはできないことがあるときは、安心安全感覚の中で何度も練習するのがおすすめです。

緊張した状態を思い描いてそれを克服する練習ではありません。
安心した状態での練習で、身体に「安心だよ大丈夫だよ」って覚え込ませる練習です。

お試しあれ!

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