【ご相談】HSCでお友達ができない。大人とばかり話す子

HSP/HSC

主に低年齢に多いお悩みですが、HSCの子どもになかなかお友達ができない、子どもたちの輪に入るのを嫌がり大人とばかり話す、ということがあります。

敏感で繊細な気質があって、子どもの集団に入っていけない。大人とばかり話していて、社交性に問題があるんじゃないかと不安。

というお悩みをうかがいました。

特に問題がない場合ことのほうが多いと思いますが、見守る大人としては心配になる気持ちもわかります。

子ども同士でうまくやっていけているのかな?大丈夫かな?って。

まずチェックすることは?少し課題を切り分けてみました。

それは、だれの悩み?子ども本人が困っている?

お友達ができないのは、誰の悩みでしょうか。お子さん自身は悩んでいますか??

本を読んだり絵を描いたりするのが好きで、あまり友達を必要としないタイプの子もいます。

思春期になれば趣味の友達を必要としたりしますが、学童期は1人で楽しんでいるなら「そういう子なんだな」と思っていても大丈夫。

「友達とあまり仲良くしない」は、母自身の悩みが投影されているのかもしれません。
子ども本人が困っているのか?を考えてみるとよいはずです。

お母さんの痛みなら、お母さん自身をケアする

一人で過ごしている我が子を見ているお母さんの不安が強いなら、自分が子どものときに言われたことやあった出来事が影響しているのかも。


「友達と仲良くしなくちゃだめよ」など親から言われた経験や、一人でいることを周りからからかわれた経験などが心にしこりとして残っていると、子育て中にその痛みがぶり返してきます。

そんな時はお母さんの心のケアから、考えてみるのもよいと思います。

社会性が身につかないのでは?

「大人とばっかり話している。社会性が身についていないかも」というお話も聞きますが。

子どもとのやり取りが苦手でも、大人は大丈夫という子は一定数います。子どもよりも落ち着いていて、話も聞いてくれて知識も豊富で面白い、と感じることもあるでしょう。

母や先生、親戚などいろいろな大人と関わるうちにしっかり社会性は身につくので大丈夫。

先生方からも「社会性が」と言われると不安もあるかもしれませんが、大人との落ち着いたやり取りを通じて育つ社会性もあるはずです。

子ども自身が「友達ができない」と寂しそうにしていたら

一方で、子ども自身が「友達ができない」と気にしている様子を見せていたら、少し手助けしてあげたいですよね。

クラス内で気が合いそうな子ができるように

クラスの中でうまく友達が作れなかったという場合、きっかけがつかめれば大丈夫な子もいます。

気が合いそうな子と同じ班活動にしてもらうなど、園や学校の先生にも早めに相談を。親が思っているよりもスムーズに行くこともあります。

学校内で少し仲が良くなったことがわかったら、少人数で学校外で会える機会を作るのもよいかも。(もちろんお子さん自身が望む場合に。)

HSCちゃん、大人数が苦手なことが多いですからね。

クラス外に居心地の良い交流が持てるように

クラスに気が合う友達ができないなら、学校外の習い事などに熱中するのはどうでしょうか。

自分の世界にのめりこみやすい感覚型のHSCの場合、芸術的な習い事で刺激を受けるほうがいいし、同じ趣味の友達が育っていくかもしれません。

同い年の子よりも、少し年上・年下の子との付き合いのほうがうまく行く場合もあります。

大切なのは自己肯定感をつぶさないこと

「お友達ができない」の悩みは、これ以外にもいろいろなパターンがあると思いますが
大切なのは実際に友達が何人いるかということよりも、自己肯定感をつぶさないこと。

「友達が多いのがいいこと」「友達と仲良くできないのは心配」という大人からの想いが、自己否定につながらないように気を付けましょう。

HSCは「人と違う自分はダメなのではないか」とこっそり思っていることが多いので、そんなことはないってことを繰り返し伝えてあげたいものです。

  • たまたま今は仲良しの友達がいない
  • 本当に気の合う人はちゃんと現れるから、自分のままで無理はしなくて大丈夫
  • また、相手も自分も成長してどんどん変わっていく。これから仲良くなるかもしれない

そんな感じで焦らず無理せず、でもオープンな気持ちで友達付き合いに向き合えたらいいですね。

私たち大人になっても、新たに友人ができることはあります。学生時代の友人と同窓会などで再会してから、学生のとき以上に仲良くなることもあります。

趣味や関心、心の成長するスピードはそれぞれ。
縁があればいつからでも友達はできるので大丈夫です。

焦らずゆっくり参りましょう。

お子さん自身、またはお母さんに「そうは言っても焦ってしまう」「自分の内側に安心感が足りない」と感じるときは、セラピーセッションもお勧めしています。

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